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2016年05月27日
(一財)日本不動産研究所(JREI)は24日、不動産投資家調査の特別アンケート「2016年の不動産市場動向~マイナス金利下の不動産市場動向について~」の結果を公表した。
1月に日本銀行がマイナス金利付き量的・質的金融緩和(以下、「マイナス金利」)を公表したことを受け、以降の市場の状況と展望を調査したもの。アセットマネージャーやアレンジャー、ディベロッパー、生命保険、不動産賃貸など257社にアンケート、135社から回答を得た。
マイナス金利の導入が不動産の利回りに与える影響については、「(利回りが)下がる」が55.6%。「変わらない」が19.3%、「まだ判断がつかない」が25.2%、「上がる」という回答はなかった。オフィスやレジデンシャル、都心型商業など、各アセットに期待する利回りについても、「マイナス金利導入前と同じ」という回答が最多を占めている。
不動産賃料は「上がる」が8.2%で、「下がる」は1.5%。「変わらない」が59.7%を占めて最多となる一方で、「まだ判断がつかない」という回答も30.6%あり、市場の不透明感をにじませた。
不動産に対するレンダーの貸し出し姿勢は「積極的になる」が52.6%で過半を占め、エクイティ投資家の姿勢についても「積極的になる」が48.1%と5割近くを占めた。
(不動産流通研究所より引用)