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2013年11月15日
NISAをどのように使いこなしたらいいか、よくわからない――。こうした悩みを抱える人は少なくない。そこで、日経マネー誌は、既に運用方針を固めている6人の個人投資家に、NISAの具体的な活用法を聞いた。年代や保有する金融資産の総額といった条件が異なることから、一人ひとりの考え方には違いが見られた。6人それぞれのNISAプランから、自分にとって最も適したNISA活用法は何か、改めて見直してみよう。
■子供の成長に合わせて銘柄を選ぶ
山中慶太さん(仮名、37歳)
金融資産の総額:約850万円
投資歴:5年
仕事と1歳になる双子の子育てに日々追われる山中慶太さん(仮名、37歳)。投資に時間が割けないこともあり、配当や株主優待も楽しめる銘柄を5~10年持つことを念頭に長期運用する。NISAでも、単元株で20万~30万円ほどの優待株を運用するつもりだ。
「優待銘柄は、家族も喜ぶ優待品がもらえるものを選んでいます。休みの日に、パソコンに向かって投資情報を検索していても理解してもらえますし」。
現在検討する銘柄は、タカラトミー、バンダイナムコホールディングス、オリエンタルランド、サンリオなど玩具やキャラクターグッズがもらえる、まさに子供関連銘柄。子供が小学生になる頃には、ラウンドワンや東映、「生活救急車」のジャパンベストレスキューシステムなどを考えている。「子供の成長とともに銘柄を選んでいく」と言う。
NISAでは、値上がり益が大きいほど、非課税メリットを享受できる。そこで優待株の中でも「ジャスダック株や2部上場で大化けの可能性のあるもの」を吟味して買うつもりだ。さらに「配当金が多いもの」も選択肢に入れている。
現時点では、投資信託(投信)の扱い本数の多い楽天証券で口座を開く予定。株式投資の間を埋めるようにして「少しずつ1万円程度で投信を買いたい」と言う。忙しい生活のため、商品選びに手間のかからないインデックスファンドを中心に考えている。
■長期保有を楽しめる銘柄を狙う
ようこりんさん(ハンドルネーム、40代後半)
金融資産の総額:約5000万円
投資歴:8年
選ぶ銘柄は「ほっておいても大丈夫で、配当と優待が楽しめるもの」。ようこりんさん(ハンドルネーム、40代後半)のNISA活用法に迷いはない。自宅近くに優待品保管のために部屋を借りるほど、優待銘柄を使い倒すようこりんさん。2013年は利益確定をしながら銘柄を入れ替え、株式の資産だけでも3000万円を4300万円まで膨らませた。その大半が優待株だ。
既にNISAで運用する銘柄候補もリストアップしている。チェックポイントは2つ。
(1)優待がある上に配当が高いもの、(2)長期に保有すれば優待が増えるもの――だ。
「万が一値下がりして含み損になったとしても、配当や優待を楽しんで長期に持っていられるものを選びます」。例えば、もしもしホットライン、SRAホールディングス、スタジオアリスなどだ。
口座を開く金融機関は、各社のサービス内容が出そろうのを待った上で選んだ。「口座を開けば金券をプレゼントすると何社も案内をくれましたが、そんなことでは納得できませんでした」と笑う。結局選んだのは、松井証券。株式やETF(上場投資信託)などの売買手数料が、売買代金にかかわらずNISAなら無料という点が決め手になった。
どんなにいい銘柄であっても、株価が高い時に買えば、含み損になる可能性もある。株価や業績をじっくり見極めながら「100万円いっぱい利用するつもり」だ。
■将来を見据えたNISA活用、3つの戦略
山田哲雄さん(仮名、58歳)
金融資産の総額:約1000万円
投資歴:5年
呉服店を営む山田哲雄さん(仮名、58歳)は独学で金融知識を身に付け、地元でNISAセミナーを開くほど投資には詳しい。自身は「消費増税の行方を見定めて運用方針を決める」と言う。いま考えている投資戦略は3つある。
1つは、株の短期決戦。値上がり益が期待できそうな銘柄を選び、利益が出たら「さっと利益確定。美味(おい)しいところだけ頂く」方法だ。非課税期間は5年とはいえ、5年待つつもりはない。
2つ目は、株の長期戦。配当と優待のいい銘柄を選ぶ。狙っているのは、化粧品会社の株だ。「いつの時代も消費の主役は女性。優待品は彼女にプレゼントできるし」と独身の山田さん。ファンケル、ドクターシーラボといった中堅の化粧品会社、また美顔器のヤーマンなどを考えている。
3つ目は、投資信託での運用。第1候補は不動産投資信託(REIT)で、「日銀の買い入れもあり当面価格は安定しそうだ。利益の90%超を配当に回さないといけないから分配金も多いはず」と見込んでいる。第2候補は「海外資産で運用する投信。しかし為替リスクが大きいので、買うなら円高の時」。米ドルなら96円、豪ドルなら86円前後で購入を検討したいという。
2014年は投資税率が20%に上がる。「今年(2013年)のクリスマスまでに利益確定をし、買い戻しにNISAを使おう」と待ち構えている。
■日本株の投信と国内ETFで目標リターンを決めて購入
鈴木哲也さん(仮名、54歳)
金融資産の総額:約1億2000万円
投資歴:11年
投資歴11年で、1億円を超える資産を築いた鈴木哲也さん(仮名、54歳)。株や外債などリスク商品での運用には5000万~8000万円をあてる。定期預金は5000万円超と堅実な資産管理を貫く。
鈴木さんにとって年100万円までというNISAでの投資は、ごく一部にすぎない。それでも「課税なしは魅力、利用したい」。
国内株式と国内ETFを7対3ほどの割合で運用する予定。今後しばらくは国内株式への資金流入が続くことを期待しての投資だ。ただし、非課税は5年の期間限定で損益通算もできないことを考え、しっかりリスクを管理する。「目標リターン30%、損切ラインはマイナス15%、それに達したら5年を待たずに売買する」と決めている。
■リスキーな成長株に投資
山本博さん(仮名、63歳)
金融資産の総額:約7000万円
投資歴:25年
「100万円なので、ハイリスク・ハイリターンのベンチャー株や小型成長株で運用したい」。投資歴25年、資産7000万円で悠々老後を楽しむ山本博さん(仮名、63歳)のNISAプランは明解だ。
リーマン・ショックで大やけどをしたものの、アベノミクス相場で「傷も少し回復しつつある」と苦笑い。老後資金はある程度確保できたので、NISAで再び「弾けた投資」をしてみるつもりだ。
ただし、リスクの高い銘柄で運用するため、「20%値下がりしたら損切りするルールを決めて厳守する」。5年後に2倍超になっていたら大成功。元本100万円を維持できれば「まあ良しとする」と言う。
■外国株で積極運用、投資を楽しむ
今田祐介さん(仮名、75歳)
金融資産の総額:約6000万円
投資歴:25年
日本の大手企業を定年退職後、10年間米国企業に勤めた今田祐介さん(仮名、75歳)。金融資産6000万円の多くを、今も海外リスク商品で運用する。NISAでも、外国株や外債などを中心に運用したいという。
海外投資はリスクが高いと一概には言えない。「自分が働いていた半導体業界なら事業内容がよく分かるから、海外企業でも安心して投資できる」。一方、日本企業の株式や日本の投信には積極的ではない。「日本は横並びの発想で期待できない」と考えている。
別荘でのガーデニングと野菜づくり、そして投資。幸せ度満点のシニアライフで「100万円の限度額いっぱい利用して、さらに投資を楽しみたい」と語る。
(日経マネーより引用)