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2013年04月04日
国土交通省は21日、13年1月1日現在の地価を公示した。県内は全用途の平均で前年比2・8%下落し、96年以来18年連続で下落した。前年の3%下落と比べると下落幅はやや縮小したが、観光客の減少傾向が続く新発田市の月岡温泉街近くの住宅地や、湯沢町のJR越後湯沢駅前の商業地は下落が著しい。新潟市中央区の古町地区の旧大和新潟店近くなど、中心市街地も下落率は縮小したが、下落傾向が続いている。
地価公示は土地取引の目安にするために、毎年、同省が調査している。県内は、住宅地、商業地、工業地の平均では3用途すべてで下落幅が縮小した。県内調査430地点のうち、4年連続で価格が上昇した地点はなかった。前年は住宅地で2あった横ばい地点は13に増えた。
住宅地の平均は前年比2・5%下落と前年より下落幅は0・1ポイント改善したものの、16年連続で下落した。過疎化、高齢化が進む佐渡市の7地点が下落率の上位10地点に入った。
商業地の平均は同3・9%下落で、下落幅は0・4ポイント改善したが21年連続の下落。大和新潟店が10年6月に閉店するなど、集客力の低下が続いている新潟市中央区の古町地区では、古町通7が同6・5%下落で下落率は県内9位。下落幅は前年より5ポイント改善したが、下落傾向は続いている。
工業地の平均は同2・9%下落で前年より0・1ポイント改善した。20年連続の下落。同省によると、東日本大震災の復興需要で業績が良い企業はあるものの、景気の先行きが見通しにくいことから、土地取得への投資は慎重だという。
JR長岡駅近くに12年4月、複合施設「アオーレ長岡」がオープンした効果について、同省は「駅前地区の昼間の人口増につながったが、地価への影響は限定的」と分析しており、地価の反転には結びついていないのが現状だ。
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◆県内公示地価の上位5地点◆
(1平方メートル当たり)
【住宅地】
(1)新潟市中央区中大畑町 15万6000円
(2)新潟市中央区水道町2 14万1000円
(3)新潟市中央区関屋昭和町2 13万 円
(4)新潟市中央区鐙1 12万2000円
(4)新潟市中央区学校町通3 12万2000円
【商業地】
(1)新潟市中央区東大通1 56万8000円
(2)長岡市大手通1 29万7000円
(3)新潟市中央区米山3 28万1000円
(4)新潟市中央区古町通7 26万 円
(5)新潟市中央区花町 23万3000円
◆下落率が大きかった上位5地点◆
(▼はマイナス)
【住宅地】
(1)新発田市月岡温泉 ▼6.8%
(2)阿賀野市次郎丸 ▼6.3%
(2)佐渡市両津湊 ▼6.3%
(4)佐渡市相川下戸村 ▼6.1%
(5)佐渡市八幡町 ▼5.8%
(5)妙高市田口 ▼5.8%
【商業地】
(1)湯沢町湯沢1 ▼8.4%
(2)佐渡市両津夷 ▼8.0%
(3)阿賀町津川 ▼7.3%
(4)妙高市赤倉 ▼7.1%
(5)長岡市谷内1 ▼6.8%
(5)佐渡市河原田本町 ▼6.8%
毎日新聞(2013年3月22日朝刊)掲載