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2019年05月15日
■きっかけは「副業」と「税金対策」
スタークラフトは5月11日、アパートオーナーを対象に実施した「アパート経営の成功率の調査」の結果を、不動産情報を発信するWebサイト「不動産のいろは」にて発表した。
調査によると、アパートの経営が「成功している」と回答したオーナーは、全体の69%。「どちらともいえない」と回答したオーナーは31%だった。
また、アパート経営を始めたきっかけは、「副業」が37%、「税金対策」が34%、「資金的な余裕」が21%、「自分年金」が8%となっている。税金対策または副業で、アパート経営を始めたオーナーが約7割を占める。
相続などで土地や家屋を所有すると、住む人がいなくても高額な固定資産税が課税される。最近では、空き家を放置するとペナルティとして軽減措置が撤回され、最高7倍の固定資産税が課税されるようになった。
このため税金対策になる上に、事業としての収益も見込めるアパート経営を始めるケースが多い。
■アパート経営を成功させる3つのポイント
「不動産のいろは」ではアパート経営の成功のポイントとして、次の3点を挙げている。
第1は、「土地所有で建物のみ負担であれば成功率が高い」。
第2は、「土地から購入する場合は高い家賃がとれないと失敗する」。
第3は、「中古物件を狙う」。
アンケートで投資資金を尋ねたところ、2,000万以内から1億円までと投資資金には幅があった。
1億円を投資したオーナーは土地から購入しており、建物だけを建築したオーナーの場合は、3,000万円~5,000万円前後のケースが多い。
また、アンケートでは9割のオーナーが自己資金の他に借り入れも行っている。
資金繰りを考えれば、借り入れは少ない方がよいのは言うまでもない。
このことからもアパート経営は、土地を所有しており建物の建築費のみを負担する方が、成功率が高いといえる。
土地から購入するのであれば、成功のポイントは家賃設定となる。1億円もの投資をしたのであれば、毎月の返済も高額になる。このため長期にわたって高い家賃が得られる物件でないと、返済負担が大きくなる。
長期的に高額な家賃が取れるのは、立地条件が良い物件である。また、部屋数を多くして回収率を高める必要があるため、自己管理ではなく管理会社と連携しながらの経営が望ましい。
では、中古物件の成功率はどうだろうか。中古物件の最大のメリットは、資金が抑えられることにある。建物の経年劣化などデメリットもあるが、程度の良い物件なら新規建築の半額程度で購入できる。
ハードルが低く、すでに客付けができている中古物件は、不動産投資を始める方法としておすすめだ。ただし築年数が古いと、メンテナンス費用が高額になるので、この点についての検討が欠かせない。
(不動産投資ニュースより引用)