ニューストピックス

ご購入・運用 TOPニューストピックスニューストピックス詳細

2014年01月23日

区分所有マンションに高額化傾向 個人投資家が関心 12月・ファーストロジック調べ

不動産投資を考える個人が価格的にも投資しやすい区分所有マンション。投資熱が高まる中、興味を持つ物件の価格も上向いている。

不動産投資サイト「楽待」を運営するファーストロジック(東京都港区、坂口直大社長)はこのほど、12月の投資用不動産市場動向調査をまとめた。13年12月1~31日の間に同サイトに新規掲載された物件と投資家から問い合わせのあった物件を分析した。

区分所有マンションについては、新規掲載された物件価格は1086万円(前月1087万円)で前月比ほぼ横ばいで推移した。

一方、問い合わせ物件の価格は前月比106万円アップの1021万円で、過去2年で最高となった。ここ数カ月は上昇傾向が続いており(グラフ)、投資家がより高額な物件に関心を寄せる傾向が鮮明になった。

同社によると、「既存の投資家がより入居率の見込めるグレードの高いタイプを求めるようになったこと、そして相続増税対策、退職金を資金として投資するサラリーマンなど新たなプレイヤーが増えてきたことが影響しているのでは」としている。

また、1棟マンションの価格は、新規掲載が1億8042万円で前月比703万円の下落、問い合わせも1億4624万円で同2047万円下落した。

一方、1棟アパートは、新規掲載が6179万円で前月比わずかに上昇(76万円)した。問い合わせ物件の価格は5088万円で同152万円下落となった。

区分マンション 利回り、最低水準に 「健美家」13年投資動向

収益物件情報サイトを運営する健美家がまとめた「首都圏投資用物件市場動向レポート」によると、13年は投資熱の高まりによって、物件価格が上昇し、利回りが低下している傾向が顕著だった。

13年1~12月に同サイト「健美家」に登録された首都圏の不動産投資用物件を分析した。区分マンションの利回りは9.77%で、05年の調査開始以来の最低水準となった。価格は1128万円で、ここ数年の下降傾向から上昇に転じた。また、投資家から問い合わせのあった物件の平均価格は908万円で、12年(835万円)に引き続き大きく上昇した。利回りは11.74%で2年連続下落となった。

1棟マンションの価格は、登録物件が06年以降の下落から上昇に転じ、1億4332万円(12年は1億4068万円)だった。05年以降上昇傾向だった利回りは12年をピークに下落し、8.99%となった。問い合わせ物件は、価格が前年比横ばいの1億2821万円。利回りは10.5%(12年比0.66ポイント減)だった。

また、1棟アパートを見ると、登録物件の価格が4853万円(前年比230万円上昇)。07年以降、下降していたが上昇に転じた。利回りは10.36%で、前年比0.39ポイント下がった。問い合わせ物件は価格が3689万円で、12年比約10%アップした。利回りは12.51%で、12年に引き続き下落した。

同社によると、安倍政権の発足後の12年末から投資熱の高まりが顕著になったという。現在のサイトへの訪問者数(月当たり)は25万人で、同政権発足前と比べて1.5倍に増えた。

(住宅新報Webより引用)

ニュース・トピックス一覧に戻る